2011-01-01から1年間の記事一覧

『アンゴウ』『剃刀日記』発売開始

坂口安吾『アンゴウ』と石川桂郎『剃刀日記』、先日伺った青木製本さんのブログで、写真とともに紹介されました! 青木製本所「製本ブログ」より 二冊とも昨日取次店に納品しました。東京堂、三省堂、岩波BC信山社など神保町界隈の書店にはすでに並んでいま…

松岳社 青木製本所を見学してきました!

『アンゴウ』と『剃刀日記』の製本の様子を見学してきました。 今回の製本は2冊とも “マイスターのいる製本所” 松岳社 青木製本所さんにお願いしました。 下の写真は上製本のラインです。 以下ざっくりと工程順に写真で紹介します。 まずいきなりですが、見…

書評空間8

紀伊國屋書店BookWeb内の「書評空間」に、『「本屋」は死なない』(石橋毅史著、新潮社)について書きました(ここ→書評空間です)。

刷り出し

『アンゴウ』と『剃刀日記』の刷り出しが届きました。 上が本文の刷り出し。理想社さんが、とても丁寧に綺麗に印刷してくれました。版面の黒みもバッチリです。これに嘉瑞工房の高岡昌生さんが活版で印刷した栞が入ります。 下は表紙です。少し透明感のある…

石川桂郎『剃刀日記』

剃刀日記 ──シリーズ 日本語の醍醐味(2) 石川桂郎 「死人の顔を一度剃ったことがあった。」(「薔薇」より) 嘘か真か、日常に虚構がまぎれ込む、石川桂郎面目躍如の珠玉短編集。 家業の理髪店を営むかたわら、小説や随筆をものした俳人・石川桂郎の第一著…

坂口安吾『アンゴウ』

アンゴウ ──シリーズ 日本語の醍醐味(1) 坂口安吾 「私は生き生きと悲しもう。」(「ふるさとに寄する讃歌」より) ほとばしる才気、あふれ出る詩情、青い安吾がここにいる。 坂口安吾の詩情あふれる初期の作品を中心に、これまであまり単行本に収録されて…

シリーズ 日本語の醍醐味

本年末から、日本文学の埋もれた名作を掘り起こす「シリーズ 日本語の醍醐味」の刊行を開始します。 七北数人氏を監修者に迎えた本シリーズは、“ハードカバーでゆったり、じっくり味わって読みたい日本文学” をコンセプトに、手に汗握るストーリーではなく、…

書評空間7

紀伊國屋書店BookWeb内の「書評空間」に、『笛吹川』(深沢七郎著、講談社文芸文庫)について書きました(ここ→書評空間です)。

第27回 高円寺純情出版界のお知らせ

出版関係の勉強会のお知らせです。 案内文をコピペしますので、興味のある方はぜひご参加ください。気になるテーマのときだけ参加する気軽な会です。 高円寺純情出版界会員のみなさま 高円寺純情出版界2011年10月定例会について、お知らせします(定例月は9…

第26回 高円寺純情出版界のお知らせ

出版関係の勉強会のお知らせです。 案内文をコピペしますので、興味のある方はぜひご参加ください。気になるテーマのときだけ参加する気軽な会です。 7月の高円寺純情出版界例会 会員各位7月の高円寺純情出版界例会ですが、下記のようなトーク会を茶房 高…

書評空間6

紀伊國屋書店BookWeb内の「書評空間」に、『平行植物(新装版)』(レオ・レオーニ著、宮本淳訳、工作舎)について書きました(ここ→書評空間です)。 今回は久々に「印刷買い」した本です。

「これだけは知りたい欧文印刷の話」セミナーのお知らせ

6月18日に神田川大曲塾という塾(研究会?)主催で、『欧文活字』の著者、嘉瑞工房の高岡重蔵さんと高岡昌生さんお二人のセミナーがあります。 申し込み方法などは嘉瑞工房Newsページ、もしくは神田川大曲塾研究会のお知らせページをご覧ください。 神田川大…

書評空間5

紀伊國屋書店BookWeb内の「書評空間」に、『うつろ舟 ─ブラジル日本人作家・松井太郎小説選』(松籟社)について書きました(ここ→書評空間です)。

なぜ本の背中を丸くするの?

TypeTalks 第4回が5月28日(土)に開かれます。 題して、 「デザイナーが知っておきたい製本の基礎知識 なぜ、本の背中を丸くするのか?」 出演:青木英一(松岳社 株式会社青木製本所)、高岡昌生(嘉瑞工房) 内容は、 第四回TypeTalksでは、広辞苑やデザ…

書評空間4

紀伊國屋書店BookWeb内の「書評空間」に、『震える舌』(三木卓、講談社文芸文庫)について書きました(ここ→書評空間です)。

第25回 高円寺純情出版界のお知らせ(再)

東日本大震災の影響で延期していた出版関係の勉強会のお知らせです。 案内文をコピペしますので、興味のある方はぜひご参加ください。気になるテーマのときだけ参加する気軽な会です。 高円寺純情出版界会員のみなさま 高円寺純情出版界2011年5月の定例会に…

書評空間3

紀伊國屋書店BookWeb内の「書評空間」に、『切りとれ、あの祈る手を──〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話』(佐々木中、河出書房新社)を読んでの感想を書きました(ここ→書評空間です)。

『ロンドン地下鉄書体』の紹介記事3

『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』が『日経デザイン』(2011年4月号)で紹介されました。 「ロンドンの象徴はどのようにして作られたか」 ロンドンを訪れたことがない人でも、丸に横棒を引いた地下鉄のマークを見れば、ロンドンの象徴だと感じるだろう(…

高円寺純情出版界延期のお知らせ

先日このブログでお知らせした高円寺純情出版界の3月例会が延期になりましたので、取り急ぎお知らせいたします。 高円寺純情出版界会員の皆さま今回の東北関東大地震に被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。決定が遅くなり、申し訳ございません。 …

東日本大地震について

11日、東日本大地震が起こりました。烏有書林の被害は在庫が30〜40冊駄目になった程度です。 特に東北地方の太平洋側が大変なことになっています。 避難所の方々、いまも瓦礫の中にいる方々、どうか頑張って生き抜いてください。 いま私たちにできることを考…

震災関連情報サイト

Googleの地震関連サイト「東日本巨大地震(東北地方太平洋沖地震)」。避難所、炊き出し場所、警報・注意報、義援金情報などがまとめられています。 あと、テレビではあまり報道されませんが、北茨城もかなり酷い状況のようです。ライフライン、炊き出しマッ…

書評空間1、2

3月から紀伊國屋書店BookWeb内の「書評空間」というコーナーで、お薦め本を紹介することになりました。 せっかくなので印刷目線での本の紹介もしていきたいと思っています。ただ、とくに印刷好きじゃない人も読むサイトなので、かなり基本的な部分から説明し…

第25回 高円寺純情出版界のお知らせ

出版関係の勉強会のお知らせです。 案内文をコピペしますので、興味のある方はぜひご参加ください。気になるテーマのときだけ参加する気軽な会です。 高円寺純情出版界会員のみなさま 高円寺純情出版界2011年3月の定例会について、お知らせします。 毎度のこ…

震える

人間って、感極まると震えるもんなんですね。 このブログ「心のノック|10ポイント活字の夢」と「「尾藤魂」応援団」読んで震えました。 79年の箕島×星稜、私もテレビに齧りついて見ていた口です。合掌。

安吾忌2011

2月17日、もう私の年中行事である安吾忌に今年も参加してきました。 前日の16日は、いつもは欧文書体の話が中心の高岡重蔵先生が、珍しく和文書体について語るとのことで嘉瑞工房に聞きにいったのですが、結局夕方から11時過ぎまで居座ってしまって寝不足に…

『ロンドン地下鉄書体』の紹介記事2

『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』が『idea アイデア』(2011年3月号、特集:平野甲賀の文字と運動)で紹介されました。一部抜粋します。 現在の書体デザイナーのすべてが間接的にであれジョンストンの影響を受けているといわれるように、そのタイポグラ…

オンデマンド本を読んでみた

昨年たまたま買ったオンデマンド本(詳しくは→三省堂書店でエスプレッソ)の『ジャズ喫茶「ベイシー」の選択』(菅原正二、講談社オンデマンドブックス)を読んでみました。 ジャズはあまり詳しくないからどうかな、なんて思いながら読み始めたのですが、こ…

第24回 高円寺純情出版界のお知らせ

出版関係の勉強会のお知らせです。 今回のテーマは「青少年条例と図書規制をめぐる半世紀の攻防 ── マンガは「有害」なのか?」、講師は出版ジャーナリストの長岡義幸氏です。 長岡氏が昨年上梓した『マンガはなぜ規制されるのか』(平凡社新書)はここで少…

高岡重蔵氏90歳の誕生会

昨日、1月18日で90歳になられた高岡重蔵氏の誕生会が開かれました。 60人を超える人々が集まり、歌やギター、フィドル(ヴァイオリン)の演奏が披露されるなど大盛況でした(この様子は嘉瑞工房ニュースでどうぞ)。 高岡重蔵氏を師匠と慕う河野英一氏や小林…

最近読んだタイポ本、本の本

最近読んだ本の中で、面白かったタイポ本と本の本を紹介します。 『フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?』(小林章、美術出版社) 世界で活躍中のタイプディレクター小林章氏の最新刊です(小林氏のブログはこちら「タイプディレクタ…