安吾忌2011

 2月17日、もう私の年中行事である安吾忌に今年も参加してきました。

 前日の16日は、いつもは欧文書体の話が中心の高岡重蔵先生が、珍しく和文書体について語るとのことで嘉瑞工房に聞きにいったのですが、結局夕方から11時過ぎまで居座ってしまって寝不足に。(その詳細は「楷書活字」と「tonan’s blog」でどうぞ。ある意味で衝撃的な話です。)
 安吾忌は万全の態勢で臨みたかったのですが、重蔵先生のお話が面白すぎてつい時間を忘れていました。


 安吾忌、今年で57回目とのことです。私は7〜8回目ぐらいかな。ゲストは活動弁士・片岡一郎氏で、無声映画『専売特許』を楽しみました。
 今年の安吾忌の案内文によると、

第57回安吾忌を下記のとおり開催いたします。

今年は、活動弁士・片岡一郎氏の語りで、珍しい無声映画を上映します。
映画好きだった安吾チャップリン初期のファルス短篇を「立派な芸術」として
愛しました。今回上映するハリー・ポラード主演の傑作短篇『専売特許』も
映画館で見て大笑いしていたかもしれません。

とのこと。
 『専売特許』は発明家を主人公にしたドタバタコメディで、1923年にアメリカで作られた無声映画、原題は「Its a gift」で、ここに映像がありました。(ちなみにこのYouTube版では出てきませんが、安吾忌で見たものでは前置き部分の字幕に「ここにもFutura」のフーツラが使われていました!)

 恒例の安吾カルトクイズでは、かつてないぐらいの低成績でガックリ。一番は岩手から駆けつけたさいとうさんで『風博士』の初版本をゲットしていました。うらやまし〜。

 で、その後二次会に突入し、寝不足だからつらいな〜なんて思っていたのにいつの間にかけやき書店の佐古田さん、七北数人さん、さいとうさんと私の四人で三次会までいっちゃいました(さいとうさん! 確かに三次会に行きましたよ〜津軽の風景について熱く語っておられましたよ〜)。お開きになったのは3時頃だったかな? いやあでも楽しかった。年に一度といわず定期的に集まりたいメンバーです。


 そんなこんなで疲れきってしまい、「がんばって午前中に顔を出します」といっていたBOOK MARKET 2011の会場(アノニマ・スタジオ)に着いたのが午後4時過ぎ……
 BOOK MARKETで烏有の本は販売していませんが、美術出版社さんのコーナーに見本とチラシだけ置かせてもらってます。みなさんぜひ会場で見本を手に取ってご覧ください。BOOK MARKETには日曜日にもう一度顔を出すつもりです。