『TYPOGRAPHY』創刊フェア!

 今年1月から3月まで「嘉瑞工房の系譜」フェアを開催いただいた蔦屋書店 代官山店で、新たに『TYPOGRAPHY』創刊フェアが始まりました。

 グラフィック社発行の『TYPOGRAPHY』誌は、宮後優子さんが立ち上げた待望のタイポグラフィ雑誌です。宮後さんは「嘉瑞工房の系譜」フェア本でも9冊のうち4冊を編集された方で、もう筋金入りの文字好き。だから『TYPOGRAPHY』が面白くないわけがない!
 創刊号は「フォントをつくろう!」特集です。字游工房の鳥海修さんとライノタイプ小林章さんが、和欧両方の文字の設計からデジタルフォントに仕上げるまでを、わかりやすく解説しています。
 また、文字のかすれ具合の多少でファミリー展開をするというとても斬新なフォント、Stevens Titlingについては、元の文字を書いたカリグラファー、ジョン・スティーブンスさんと、それをフォント化したグラフィック・デザイナー立野竜一さんの出会いから完成までが紹介されていたりと、一つの欧文フォントが生まれる過程を丸ごと知ることができてとても刺激的です。
 かすれ具合といえば、ヨコカクの岡澤慶秀さんがデザインした「どうろのじ」も紹介されています。ウェイトごとに「ウチボリ」「メイジ」「ヤマテ」「カンパチ」「ウラミチ」と道路の名前がついていて、交通量の多さに比例して文字が摩滅し判読しにくくなっていく様子をフォントで表現したもの。「ウラミチ」なんてほとんど読めません!
 『TYPOGRAPHY』を読むと、きっと文字がより身近に感じられ、さらに自分でオリジナル・フォントを作ってみたい!と思いますよ。年1回から2回発行予定とのことですが、もっと出して欲しいなあ。
 蔦屋書店 代官山店でのフェアでは、嘉瑞工房関連のグッズ、金属活字を使ったマスキングテープや美篶堂とタッグを組んだ(最強タッグ!)「欧文活字てぬぐいノート」も一緒に販売されています。
 みなさん、代官山に走りましょう!