代官山蔦屋書店でのトークイベント

 19日には代官山蔦屋書店で高岡重蔵×小林章 対談「欧文タイポグラフィ、世界を目指して」が開催されました。

 高岡重蔵さんが人前でしゃべることはほとんどないので、とても貴重な機会だったと思います。
 そのうえ対談相手が小林章さん。嘉瑞工房に通い詰めていた小林さんだけあって、対談とはいいながら、重蔵さんの話を巧みに引き出す名進行ぶりはさすがでした。
 重蔵さんは、「山ほどある漢字なんか覚えてらんないから26文字の欧文に飛びついた」なんてことを冗談まじりで言っていましたが、戦前・戦中・戦後の日本で、一つ一つ落穂拾いのように欧文組版の知識と経験を身につけていくのは、並大抵の努力じゃないですよね。それに比べてITの申し子の私(ウソ)、情報収集の環境だけは恵まれているんですが、とても追いつけそうにないですねえ。