『高岡重蔵 活版習作集』の書評9

 昨年の烏有ブログ(2013/9/7)で、Letter Exchangeの会報誌『Forum 26』(2013年9月号)に『高岡重蔵 活版習作集』の書評が載ったことを紹介しましたが、もっと高岡重蔵さんのことが知りたい、という要望があったらしく、『Forum 27』(2014年5月号)では河野英一さんの解説つきで重蔵さんの著作や作品が詳しく紹介されました。
(河野英一さんについては、『ロンドン地下鉄書体』の進捗状況、その2高岡重蔵氏90歳の誕生会をご参照下さい)

 さすが重蔵さんを師匠と慕う河野英一さんだけに、文章と写真を交えて作品を解説しながらも、井上嘉瑞さんへの弟子入り時の話やヘルマン・ツァップさんとの交流の様子など、重蔵さんの人となりがちゃんと伝わる内容になっています。
 全文を読みたい方は、もうしばらくするとForum back issuesから購入できるようになると思います(最新の『Forum 27』はまだ掲載されていません)。
 『Forum 27』の他のページを見ても、カリグラフィあり、碑文あり、はたまた中国の書道ありと、とにかく文字デザインに関する情報がてんこ盛り。『Forum 26』では訪英日記4 ディッチリングで登場したフロイスさんが大々的に取り上げられています。
 ああ、たまらん。またイギリスに行きたくなってきた。