堀江紙工所訪問

 今日は埼玉県戸田市にある堀江紙工所さんに伺い、『老薔薇園』の表紙とジャケットの箔押しに立ち会いました。
 これが表紙の箔押し機。

 1枚ずつ手作業でセットしてはプレス……を、うちのような少部数の本でも1000回は繰り返していただいてるんですよね。改めて、大切に扱わねば、と思います。
 実際に箔押しされた表紙がこれです。

 銀色に輝く石井宋朝体がなんとも美しいですよ。ぜひ書店店頭でご覧あれ。

 これはジャケットの箔押し機とできたてホヤホヤのジャケットです。


 堀江英一社長によると、この自動給紙のシリンダー箔押し機は、子持ち罫で囲まれた今回のような縦長の絵柄だと、上部と下部に圧が強く掛かってしまうので調整が難しいのだそう。
 それにしても、指定書どおり、寸分たがわぬ位置に箔押しされていて、さすがです。本当は立ち会いにいく必要なんてなかったんですが、やっぱりモノが作られている現場って楽しいんですよね〜。

 ちなみにこれが転写を終え絵柄部分が抜けた状態の銀箔。

 これを紙に重ね、アイロンで熱を加えると、ネガの絵柄が転写されるそうです。

 今日ご案内いただいたお二人。

 右が製本をお願いしている松岳社の益子博副社長、左が堀江紙工所の堀江英一社長です。ほんの数枚のために、わざわざ断裁機を使って仕上寸法に裁っていただきました。親切に対応いただき、本当にありがとうございます!

 来週はいよいよ製本。この表紙とジャケットに包まれて『老薔薇園』が完成します。ワクワクしますね〜。楽しみ。