『印刷図書館コレクション』刊行

 印刷図書館設立70周年を記念して、同図書館所蔵資料を紹介する『印刷図書館コレクション』が刊行されました。先週10月26日に如水会館で出版記念パーティが開かれたのですが、私も本書の編集をお手伝いした縁からご招待いただきました。


↑会場の一角に飾られていた石版ポスター

 『印刷図書館コレクション』は、2万点を超える同図書館所蔵資料のなかから、1877年(明治10)に紙幣局活版部から発行された『活版見本』をはじめ、東京築地活版製造所や秀英舎の活字見本帳、日本初の印刷専門誌『印刷雑誌』の創刊号(1891年)、さらに「赤玉ポートワイン」に代表される日本のポスター史を語る上で欠かせない石版ポスターなど、多数の貴重資料を図版で紹介したものです。また、国内だけではなく、19世紀末から20世紀にかけてイギリスやドイツで刊行された印刷年鑑、古くはグーテンベルクが1460年に印刷したとされる「カトリコン」の一葉も掲載されています。


↑『印刷図書館コレクション』の見本

 こんな図版以外にも、これまでの印刷図書館の歩みを記した「沿革」と詳細な「年表」、巻末には「主要図書リスト」として約1500冊をピックアップした書名リストも載っています。
 この本は、印刷図書館に足を運ぶか連絡すれば、何らかの方法で入手できると思います。ご興味のある方はぜひ印刷図書館にお問い合わせください。
 →印刷図書館ホームページ
 最寄り駅は地下鉄有楽町線新富町。八丁堀や築地、銀座からも歩いていけます。ちなみに、近所にはミズノ・プリンティング・ミュージアムもあります(要予約)。近くにいかれる機会があれば、あわせて足を運んでみてはいかがでしょう? どちらも楽しい場所ですよー!