『決定版 ビジュアル 大相撲図鑑』

 昨年少しお手伝いした本が届いたので紹介します。
 『決定版 ビジュアル 大相撲図鑑』(服部祐兒 監修、汐文社 )。

 出版元サイトの紹介文には、

児童書初の本格的大相撲図鑑。日本大相撲協会のバックアップのもと、本場所および稽古中の写真をふんだんに使いながら、力士の秘密、取り組みの謎などを解き明かします。日本の伝統文化の理解にもつながります。
ジャンル 2018年度、ちゅうもく!、保健体育、新刊、近刊
対象 小学校低学年から
ISBN 978-4-8113-2422-7
NDC 788
発売日 2018年01月
判型・ページ数 A4判 144ページ
定価 5,000円+税

とあります。
 大相撲の本格的な図鑑、児童書では初なんですねー!
 その中身は、相撲の歴史、決め手、禁じ手、土俵の作り方をはじめ、番付ごとの力士の情報、行事や床山といった裏方さんの解説まで、大相撲というものを丸ごと理解するのにピッタリな内容になっています。また、小学校低学年から読めるようにと総ルビ(すべての漢字に振り仮名)に。価格は5千円とちょっと張りますが、A4判上製本フルカラーで、さすがお相撲さんの本らしく、ずっしり重いです。


 この本、担当の編集者が大の相撲ファンで、念願・渾身の一冊だったみたいです。制作の過程でメール等のやりとりをしていても、いつも以上に気合いが感じられました。SNS等でぜひ宣伝を、とのことだったので、ここでも紹介することに。
 私がお手伝いしたのは去年の10〜11月ぐらいだったかな? 本当は昨年中に刊行の予定だったようですが、大相撲界では最近大きなニュースがありましたよね。内容の記述や写真、レイアウト等、私が読んだものから変更点も多々見られ、いろいろ大変だったのではないかと思います。
 でも、児童書だからこそ、下手なものは作れない、手は抜けない、という編集者の気持ちがちゃんと伝わってくるような本です。子供のころの読書って、一冊の本を何度も読み返して、中身を丸ごと覚えてしまうような読み方ですよね。そんな読者に向けて作るんだから、作り手側の責任も重大です。
 発売は1月15日。
 紆余曲折を経て完成した渾身の一冊、たくさんの子供たちに読んでもらいたいなあ。