書店がたくさん……

 新刊を出すときには、いつも全国の書店さん数百軒に新刊案内Faxを送っています。今回、久々にFaxを送信したんですが、「現在使われておりません」が40軒以上も。。。約2年でたくさんの本屋さんが閉店していました。
 そして今日も、 ジュンク堂書店梅田ヒルトンプラザ店が2/28で閉店とのお知らせが(いまならまだ、金子光晴『老薔薇園』、藤枝静男『田紳有楽』、そして『俳人風狂列伝』でいま話題!?の石川桂郎『剃刀日記』が並んでいます。ぜひヒルトンプラザ店でご購入を!)。
 岩波ブックセンター信山社の閉店もショックでした。他にも、リブロ池袋店、紀伊國屋新宿南店、ちょっと前ですがジュンク堂新宿店や書原新橋店も、もうないんですね。たまに立ち寄るのが楽しみだった書店さん、名前を挙げていくとキリがありません。
 あと、2/28には(すみません。2/20でした)代々木上原の幸福書房も閉店してしまうようです……。幸福書房は、うちの売れない本を置いてもらうと迷惑になるんじゃないかと遠慮して営業したことはなかったんですが、『高岡重蔵 活版習作集』が並んだときには嬉しくて……。大昔、小田急線沿いに住んでいたころ、ときどき途中下車して立ち寄っていました。いいお店です。私にとっては、入口から入って突き当たりのといめんの棚が、とくに圧巻でした。けっして大きなお店じゃないのにこんな渋くて固い本がこんなに、という、なんというか、覚悟を感じる棚でした。
 一方で、うちの新刊を(図書館関係を除いて)数十冊単位で一番多くとってくれたのが某ネット書店さん。微妙なわだかまりを感じつつ、昨日出庫手配を依頼しました。とにかくたくさん売れてほしい、でも、売れてほしいお店っていうのも、あるんですよね。そういうお店がなくなっちゃうのは、やっぱり悲しい。それでも、どこでもいいからたくさん売れてほしい……。う〜ん。