本文組版などをお手伝いしてた本が完成しました。市販されない、書店には並ばない本なので、写真でまとめて紹介しちゃいますね。内容は日本文学の論文集。とても美しい本に仕上がったと思いますが、いかがでしょう? pic.twitter.com/ygxXorWjVG
— 烏有書林 (@uyushorin) August 31, 2018
本文組版などをお手伝いしてた本が完成しました。市販されない、書店には並ばない本なので、写真でまとめて紹介しちゃいますね。内容は日本文学の論文集。とても美しい本に仕上がったと思いますが、いかがでしょう? pic.twitter.com/ygxXorWjVG
— 烏有書林 (@uyushorin) August 31, 2018
石井宋朝体、うちの金子光晴『老薔薇園』のタイトルで使った文字です。最初は金属活字の長宋体(津田三省堂)を使おうと清刷りを依頼したら、名古屋活版さんがすでに母型を破棄してしまった後で、慌てて写植で打ってもらいました。タイトル用に、シャッター2回&4回の2種類の太さで出してくれました。 https://t.co/ZPLGamzY5b
— 烏有書林 (@uyushorin) August 28, 2018
ちなみに『老薔薇園』のタイトル文字には石井宋朝体以外にもいくつか候補がありました。こんな感じです。 pic.twitter.com/YOOTVtlliI
— 烏有書林 (@uyushorin) August 28, 2018
烏有書林で出してる『剃刀日記』の著者、石川桂郎の文章が載ってると知って注文した本が今日届いた。文字で地図を表した洒落たジャケットをめくり、表紙を見て美しさにドキッとした。もしや、とページをめくると、やはり小泉弘さんの装丁だった。なんだか得した気分。 pic.twitter.com/B2tNDHQL0P
— 烏有書林 (@uyushorin) July 30, 2018
事務所に着いたら坂口安吾『勝負師』が! 中公文庫の担当編集者さんからは、縁あって石川桂郎『俳人風狂列伝』が中公文庫に入ったときにもお送りいただいたのですが、こうやって二冊並べてみると、うちの「シリーズ 日本語の醍醐味」の第一回配本と同じ顔ぶれですね! これから読むのが楽しみです。 pic.twitter.com/Rm8NUvLtPr
— 烏有書林 (@uyushorin) April 26, 2018
今週末の4月14日(土)14時から、渋谷「l’atelier by APC(ラトリエ バイ エーピーシー)」というところで、〈「下山静香の おんがく×ブンガク」vol. 1 〜異端のシンパシー 坂口安吾をめぐって〜〉というイベントが開催されます。
詳細はこちら→裸足のピアニスト・下山静香のブログ 2018-03-16
ピアニスト下山静香さんによるサティ、ラモー、ドビュッシーや安吾を題材に作曲された新曲などの演奏が中心で、インタビュー対談のコーナーでは、いつも烏有本「シリーズ 日本語の醍醐味」でお世話になっている七北数人さんがゲスト出演されるそうです。
リンク先の下山さんのブログには、
第1回は・・・
やはりというべきか?!僭越ながら一番身近な存在と言ってもよい坂口安吾。
安吾好きのかたもそうでないかたも、『堕落論』なら読んだことあるというかたもまったく知らないかたも、近藤ようこさんの漫画なら読んだことあるというかたもそもそも漫画は読まないというかたも、「サティっていいよね」と思うかたも「サティってクラシックなの?」と思うかたも・・・
要するに、どんなかたでもお楽しみいただけるような熱いサロンにしたいと思っております
とあります。面白そうですねー。
七北さんのお話では、まだ申し込み可能とのことなので、私も聞きに伺おうかなーと思っています。ご興味のある方はぜひ。
先日、知人から日本校正者クラブの機関誌『いんてる』第144号(2017.3)をいただきました。
『いんてる』という誌名がとてもいいですよね。活版印刷で使われるインテルは、行間に挟む金属や木製の込め物のことなんですが、しっかり活字を支えながらも決して印刷されることのないインテルと、表舞台に立つことなく陰で活字(文字)を支えている校正者を重ね合わせた誌名。
いちおう私も校正技能検定4級(今でいう中級かな?)はもってるんですが、前職時代、校正のプロ中のプロである野村保惠先生の本を編集しているとき、「私の校正なんてザルですよ」と言ったところ、先生から「ザルってのはまだ引っ掛かる網があるだろ、君の校正はワクじゃないの?」と言われて凹んだことがありました。。。
この『いんてる』のなかに、織田太郎さんという方が書いた「タイポグラフィと校正」という文章があり、むかし私が編集した本『『印刷雑誌』とその時代』が出てきました(なるほど、これがあったから知人は『いんてる』を私にくれたんだ、と納得)。
「その時代」の中の高岡重蔵さんと高岡昌生さんの文章、「(タイポグラフィとは)内容や用途に合わせ読みやすく美しく文字を並べること」等を引きながら、読者の読みやすさを意識することは「校正者の仕事と実はつながっていたのだ」と書かれていました。
『いんてる』、とても楽しい冊子です。新富町の印刷図書館や千代田区立千代田図書館でバックナンバーが読めたはず。ぜひ足を運んでみてください。
追記:
『いんてる』第144号、先に引いたもの以外にも面白い文章が、仕事として校正も請け負ってる身としては、涙がちょちょぎれる(死語?方言?)ような沁みる言葉もたくさんありました。
「本の読みやすさの要諦は、読書の停滞を招かないこと。読者が一瞬でも「ん?」と立ち止まる箇所があれば、校正ミスである。誤植はもちろん、おかしな文字づかいや不自然な組み方などがあれば、校正者の顔が浮かぶ」(服部宏「校正の極み」)とか、冷や汗が出てきます。
ケッサクだったのは、講義でルビの組み方についてさんざん課題をこなしたあと、最後に先生が言ったという一言、とにかく「(振り仮名が)まちがっていなければいい」(田村和子「出合いに導かれて」)。思わずズッコケますよね。でもやっぱりこれが一番大事なんだなあ。ルビの誤植、私も見落としたことがあります……。
FacebookとTwitterを始めてみました。
https://www.facebook.com/uyushorin/
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いまいち使い方がよくわかりませんが、とりあえず。
とうとう時代に追いついたなう!