2010-01-01から1年間の記事一覧

『ロンドン地下鉄書体』の紹介記事

『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』が『+DESIGNING プラスデザイニング』(2011年2月号)で紹介されました。 「最初のヒューマニスト・サンセリフ」、その書体設計が明らかに 今でもロンドンのイメージと言えば、地下鉄を思い浮かべる人も多いだろう。し…

まもなく電子書籍元年が終わる

まもなく、何度目かの電子書籍元年が終わろうとしています。 多分、昨日書いたように、「テキストさえ読めればいい」という人は電子書籍にどんどん流れていくでしょうし、あと10年もすれば新刊点数の半分以上が同時に電子書籍でも発売される時代がくるでしょ…

三省堂書店でエスプレッソ

三省堂書店神保町本店で書籍のオンデマンドサービスが始まったというので見にいきました。 オンデマンド印刷機と製本機を組み合わせたもので、和書に関してはリストの中から選んだものがその場でプリントされ製本されて出てくるというもの。洋書は「「Google…

読書なう

とツイッター風に始めてみましたが、ちょっとやってみたかっただけで意味はありません。 今日読んだ(見た?)画集が素晴らしかったので紹介します。 『池田学画集1』(池田学、羽鳥書店)池田学画集1作者: 池田学出版社/メーカー: 羽鳥書店発売日: 2010/12/…

デザインの現場ブログで紹介されました!

『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』が『デザインの現場』ブログ(12/7)で紹介されました。 ロンドンの地下鉄書体といえば、 地下鉄のほかバスにも使われ、 見た瞬間にロンドンを感じる定番書体。 1916年にエドワード・ジョンストンによってデザインされ…

その後読んだ本

その後読んだ本を紹介します。 『タイポグラフィの基本ルール ──プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック』(大崎善治、ソフトバンククリエイティブ) 文字そのものの解説からレイアウト、書体の選び方や活かし方、そして文字の設計まで、タイポグラフィ…

『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』出来!

大変お待たせいたしました! 本日『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』ができ上がり、取次店さんに届けました。 できたてホヤホヤの書影を少し紹介します。 ジャケットです。 カリグラフィをしているエドワード・ジョンストンの写真もあります。 生まれたて…

最近読んだ本

最近読んだ本を紹介します。 『製本工房・美篶堂とつくる文房具』(美篶堂、河出書房新社)。製本工房・美篶堂さんが、本職の製本技術を活かした様々なステーショナリー(文房具)の作り方を解説した本です。ステーショナリーの種類は、「ハードカバーのノー…

『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』ジャスティン・ハウズ/後藤吉郎 訳

『ジョンストンのロンドン地下鉄書体 ── Johnston’s Underground type』ジャスティン・ハウズ/後藤吉郎 訳最もロンドンを感じさせる書体、“ジョンストン・サンズ”。その書体設計者であるエドワード・ジョンストンの果たした役割、成果の詳細を紹介する。 エ…

久しぶりに読書再開

ここ3ヵ月ほど、寝ても覚めても『Johnston’s Underground type』(Justin Howes、Capital Transport Publishing)とその日本語訳のゲラを読み続ける日々が続き、他の本を読む時間はほとんどなし。そのため、『本の話・続』(山下敏明、室蘭民報社)1冊を読み…

『ロンドン地下鉄書体』の進捗状況、その3

『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』のジャケットの色校が届きました。写真はその色校と束見本です。 この中に図版と文字が印刷され、ジャケットが巻かれた姿を想像すると、わくわくしてきます。本を作っていて、表紙やジャケットに使う紙をあれこれと考え…

訪英日記5 ロンドン

翌日、ロンドンの街を散策しました。チチェスターやディッチリングの後なので、空気の悪さがやけに気になります。 これはオックスフォード・サーカス駅。ニュー・ジョンストンとブルズアイの円形マークが見えます。 駅の通路に古いサインがあったのでパチリ…

訪英日記4 ディッチリング

いよいよ今回の私の目的地、エドワード・ジョンストンゆかりの地のディッチリングです。 とても長閑な田舎の村で、ああ、こんなところで生活できたらな〜なんて思いました。 まずはジョンストンがかつて住んでいた家。 もちろん今は別の人が住んでいるのです…

訪英日記3 ブライトン

ネットで格安予約したブライトンのホテルに着いてみると、びっくりするくらいの高級ホテルでした。 高級感ただようホテルの看板。ほのかにGoogleロゴのGっぽい。 高級感ただようホテルの外観。 高級感ただようホテルの吹き抜け。 高級感ただよう……このヘンで…

訪英日記2 チチェスター

イギリス南東部の街チチェスターに着きました。 まずは街を探索、11世紀に建てられたという大聖堂がそびえていたりと、とても歴史を感じさせる街並みです。 チチェスター大聖堂にはこんな日時計がありました。朝7時から夕方6時までを示すのかな? 太陽の角度…

訪英日記1 ヒースロー

今回の訪英は、実は嫁の用事に便乗してのものだったので、けっこう色んな場所を回りました。 初日は日本を午前中に出て、イギリスのヒースロー空港に着いたのが夕方の4時半ごろ。時差は日本時間マイナス8時間です。 12時間の禁煙の後、ヒースロー空港で急い…

正誤表一覧

下記の出版物に誤植がございました。誠に申し訳ございません。 お手数をおかけして恐縮ですが、ご参照くださいますようお願い申し上げます。 『欧文活字(新装版)』高岡重蔵4ページ・7行目 誤 The Encyclopedia of Type Faces 正 The Encyclopaedia of Type…

ABCでタイポグラフィ・ミーティング

11月6日、青山ブックセンター本店で第1回TYpeTalksが開かれます。 ABCでabcを語ろう! TypeTalks 第一回 小林章×高岡昌生 「欧文フォント好き、集まれ! タイポグラフィ・ミーティング」出演: 第一部:小林章(ライノタイプ社) 第二部:高岡昌生(嘉瑞工房…

『ロンドン地下鉄書体』の進捗状況、その2

お待たせしてすみません。『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』、いま本文の最終チェック中で、まもなく表紙周りに取りかかります。 少し内容を紹介すると、 これはエドワード・ジョンストン(Edward Johnston)が1916年にデザインしたジョンストン・サンズ…

『欧文活字』の書評

『欧文活字』(新装版)が『REAL DESIGN リアル・デザイン』という雑誌の11月号(9/16発売)で、丸々1ページを使って大きく採り上げられました! 日本の戦後の印刷界が偽物でなく本当に美しい欧文組版を受容し、国際的に展開していくにあたって大きく寄与し…

『欧文活字』その2 内容について

『欧文活字』その1では印刷について書いたので、今回は本の内容について書きます。 まず巻頭付録では、著者である高岡重蔵さんのご子息、『欧文組版 組版の基礎とマナー』(美術出版社)でもお馴染みの高岡昌生さんの活版原版刷作品4点を収録しました。 S. H…

『ロンドン地下鉄書体』の進捗状況

大変お待たせしている『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』、ネイティブ・チェック(外国人による訳文チェック)が全体の3/4まで進みました。 可能なかぎり原文に忠実な訳になるよう心がけておりますが、ネイティブにとっても難解な英語であることと、その…

『欧文活字』その1 活版印刷について

『欧文活字』(新装版)は、 優れた欧文組版で海外での評価も高い嘉瑞工房の高岡重蔵氏が1948年に著した名著『欧文活字』が、新たに巻頭・巻末付録つきの新装版として復活。 というものです。 まずは巻頭付録から。 本書の巻頭には、著者である高岡重蔵さん…

烏有書林ブログ開始

烏有書林ブログ開始です。 先日、羽鳥書店の知り合いに新装版『欧文活字』の魅力について語っていたところ、 「烏有書林のホームページ見ても、全然それが伝わってこないよ。だめだよ、ちゃんと宣伝しなきゃ」 とのご指摘が。 たまたま買ってくれた人がたま…