『欧文活字』の書評

 『欧文活字』(新装版)が『REAL DESIGN リアル・デザイン』という雑誌の11月号(9/16発売)で、丸々1ページを使って大きく採り上げられました!

日本の戦後の印刷界が偽物でなく本当に美しい欧文組版を受容し、国際的に展開していくにあたって大きく寄与した歴史的な一冊といっていいだろう。

英国から日本へ、師弟3代にわたって継承されてきた技術と哲学が静かに心を打つ。

活字から写真植字を経てDTPによるデジタル組版となった現在のデザイナーもまた――いやここはまだというべきか――グーテンベルク以後ひとつながりの活字文化の銀河の中にいることを知るための書といえるだろう。

紙の書籍にこだわる新たな人文・芸術系出版社の創業第1弾書籍だけあって造本も美しい。(キャプションより)

とのこと。嬉しかったので一部抜粋して紹介しました。(評者のブログにも→この本のしおりは捨ててはいけない


 その他、このブログ開設以前に掲載された『欧文活字』の書評・紹介文をざっとまとめてみます。

『デザインの現場』ブログ(7/27)「手元に置いて大事にしたい本」

「空犬通信」「活字の美しさ、レイアウトの美しさは、感動的というかちょっと圧倒的」

「FM STUDIO」ブログ(8/11)「これ以上ないお得版である。安いし、欧文書体好きはゲッチューだ。」

『idea アイデア』9月号「Helveticaさえまだ生まれていない時代に書かれたこの書物に、写植を経てDTP全盛の時代にも通底する、欧文を扱う際のすべての前提となる基礎が簡潔にまとめられている。」


 『欧文活字』新装版、正直な話、初版は原価をかけすぎたので、今後も同じ体裁で出せるかどうかはわかりません。購入検討中の方は、ぜひ初版のあるうちに、お早めにどうぞ(烏有書林の本があるお店はこちらから)。よろしくお願いいたします。


欧文活字

欧文活字

Real Design (リアル・デザイン) 2010年 11月号

Real Design (リアル・デザイン) 2010年 11月号