お知らせ

『百鬼夜行する中世文学:作品講読入門』

2024年3月末発行(4月10日ごろ発売)の新刊を紹介します。 『百鬼夜行する中世文学:作品講読入門』 畑中智子〔代表編者〕、中前正志〔編者〕、川渕亮子〔編者〕、高重幸枝〔コラム〕、神保尚子〔イラスト〕鬼尽くしの中世文学講座。魑魅魍魎が跋扈する妖(…

宇能鴻一郎『甘美な牢獄』

2022年8月発売、「シリーズ 日本語の醍醐味」の新刊を紹介します。 甘美な牢獄 ──シリーズ 日本語の醍醐味(10) 宇能鴻一郎「人間である最後の夜に、わたしはこの手紙を書きます。」(「甘美な牢獄」より) やむにやまれず暗い官能の洞窟へおちこんでいった…

太宰治『黄金風景』

黄金風景 ──シリーズ 日本語の醍醐味(9) 太宰治 「生きていることへの感謝の念でいっぱいの小説こそ、不滅のものを持っている。」(「感謝の文学」より) 何度も自殺未遂を繰り返した太宰は、底抜けに人を愛する、限りなく優しい男だった。心温まる話と、…

烏有本フェア、テコ入れ策その2

テコ入れ策第二弾として、烏有書林&上田宙選書フェア用に書いたお薦めコメント31冊分を載せてみます。もし興味を惹いた本があれば、ぜひブックス・ルーエさんでご購入を! まずは烏有本。 高岡昌生『欧文組版〔増補改訂版〕』海外を旅行したとき、おかしな…

烏有本フェア、テコ入れ策その1

吉祥寺ブックス・ルーエさんで開催中の烏有書林&上田宙選書フェア、私のお薦め本は順調に売れているようですが、肝心の烏有本が今一つみたいなので、テコ入れ策を考えました。 フェア本を購入頂いた方に、うちでいつも使っている謹呈用の栞(活版印刷・嘉瑞…

吉祥寺ブックス・ルーエで烏有書林&上田選書フェア!

メインホームページとこのブログでの告知をすっかり忘れていたので、遅まきながら告知をば。 吉祥寺のBOOKSルーエさんで烏有書林&上田選書フェアが始まっています。期間は8/1〜31まで。ルーエさんの告知文はこちら→烏有書林、上田宙が厳選! ~私が作った本…

高岡昌生『〔増補改訂版〕欧文組版:タイポグラフィの基礎とマナー』

『〔増補改訂版〕欧文組版:タイポグラフィの基礎とマナー』高岡昌生日本における欧文印刷の第一人者、嘉瑞工房・高岡昌生が指南する、本格的な欧文組版解説書。 デザイナー、編集者、企業広報担当者らが実際に欧文を組むときに役立つ活きた知識が満載。文章…

Twitterがロックされました……

4日ほど前に烏有書林のTwitterで「誕生日」を私のから会社の設立日に変更しようとしたら、「13歳未満はTwitterダメ」という表示が出てロックされてしまいました。ロック解除の申請はしてますが変化なしです。これから新刊の宣伝をという時に……いらんことはす…

『うさぎがきいたおと』原画展

地下鉄の浅草駅で降り松屋方面出口から出てすぐ目に入るのはこの松屋! pic.twitter.com/DUQOXfXXCM— 烏有書林 (@uyushorin) 2018年9月17日 浅草Book&Design Galleryの絵本『うさぎがきいたおと』原画展です。さらさんの木版画がとても綺麗! pic.twitter.co…

「下山静香の おんがく×ブンガク」で安吾

今週末の4月14日(土)14時から、渋谷「l’atelier by APC(ラトリエ バイ エーピーシー)」というところで、〈「下山静香の おんがく×ブンガク」vol. 1 〜異端のシンパシー 坂口安吾をめぐって〜〉というイベントが開催されます。 詳細はこちら→裸足のピアニ…

FacebookとTwitter始めました

FacebookとTwitterを始めてみました。 https://www.facebook.com/uyushorin/ https://twitter.com/uyushorin いまいち使い方がよくわかりませんが、とりあえず。 とうとう時代に追いついたなう!

高岡重蔵先生の思い出の会

2月3日、印刷博物館(トッパン小石川ビル)2階の小石川テラスで、「高岡重蔵先生の思い出の会」が開催されました。(以下のカラー写真は嘉瑞工房の高岡昌生さんからご提供いただきました) 会の詳細は「高岡重蔵先生の思い出の会」のご案内で告知されていま…

『廃墟の眺め』まもなく発売

新刊、吉行淳之介『廃墟の眺め』の取次店用の見本が届きました。 とても端正な、いい本に仕上がったように思いますが、いかがでしょう。 本納品は来週、23日に八木書店さん、24日に各取次店さんに入る予定なので、来週後半あたりから書店店頭に並び始めます…

表紙&ジャケット到着

昨日10日、『廃墟の眺め』の表紙の箔押し見本が届きました。 続いて今日、ジャケットの箔押し見本が届きました。 まあジャケットのデザインは本扉とほぼ同じ(いつも扉のデータを流用して一部箔押しに変えてるだけ)なので、写真で紹介するまでもない気もし…

1部抜き到着

久々の新刊『廃墟の眺め』の1部抜きが届きました(1部抜きは、本番用に印刷したものを、確認用に1枚ずつ抜き出したもの)。写真は扉と本文ページです。 データ入稿から刊行までひと月以上あったので、今回は少し余裕があるかな、と思ってたんですが、もう…

吉行淳之介『廃墟の眺め』

廃墟の眺め ──シリーズ 日本語の醍醐味(8) 吉行淳之介 「私たちの行手に、また廃墟が現れてきた。」(「廃墟の眺め」より) 忍び寄る不安。胸にともる灯。世界の底から響く音。驚くほど詩的で繊細、かつ感覚的でなまめかしい吉行淳之介の傑作短篇集。 安岡…

『Typography 12』誌に記事を書きました

まもなく発売の『Typography 12』(グラフィック社)に、書体と組版について記事を書きました。「小説の書体と組み方」というコーナーで、『Typography 09』に書いた記事の続編のような感じなんですが、今回は小説やエッセイといったシンプルな和文縦組に特…

高岡重蔵さん、逝去

先週金曜日、9月15日に、高岡重蔵さんが亡くなりました。 これまで烏有ブログに何度も登場していただき、私にとっては本の著者であり恩師でもある人物なので、このブログでもちゃんとお知らせしないと、とは思っていたんですが、何をどう書いていいかわから…

高岡昌生さん発見!

「欧文活字」でWeb検索してて嘉瑞工房・高岡昌生さんの取材記事を発見しました! 就職ジャーナルというサイトで、記事は「Vol.197 【前編】高岡昌生」「Vol.198 【後編】高岡昌生」です。 重蔵さんのもとで修行を始めたころから現在までの話がコンパクトにま…

『Typography 09』誌に記事を書きました

まもなく発売の『Typography 09』(グラフィック社)に、組版について記事を書きました。「これだけは知っておきたい組版の常識・非常識」というコーナーで、嘉瑞工房の高岡昌生さん、コン トヨコさんと分担して、私は和文編と和欧混植編の一部を担当しまし…

TypeTalks 第34回のお知らせ

3月26日に表参道の青山ブックセンター本店で、TypeTalks 第34回「初公開! 岩波書店の組版ルール/書籍組版は「いい加減」がいい加減!?」が開かれます。 青山ブックセンターのサイトでは、 出版社ではどのようなルールに基づいて文字を組み、本をつくってい…

MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店で『小さな出版社のもっとおもしろい本』フェア

1月20日から、MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店で『小さな出版社のもっとおもしろい本』フェアが始まりました。 このフェアは、サンエイムック『小さな出版社のもっとおもしろい本』の中から、梅田店の文芸書担当者が興味をひかれた本をセレクトしたもの。その…

『ペガサスの挽歌』品切に

好評をいただいた『ペガサスの挽歌』が版元品切となりました。あとは市中在庫のみとなります。 いつか増刷したいと思っていますが、今のところ重版は未定です。 ご購入いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

Amazonの『老薔薇園』について

新刊の『老薔薇園』、なぜかここひと月ほど、ネット書店のAmazonでは品切状態になっていますが、ちゃんとリアル書店には並んでいますし、並んでなくても在庫はまだまだあるので書店での取り寄せ注文は可能です。 もし、読みたいがネットで買えないじゃないか…

「小さな出版社のもっとおもしろい本」

10月30日発売のサンエイムック「男の隠れ家」教養シリーズ『大切な一冊に出会いたいあなたに贈る 小さな出版社のもっとおもしろい本』(三栄書房)の中で、烏有書林も取り上げていただきました。昨年の第一弾に続いて2度目の登場です。ありがとうございます…

『老薔薇園』まもなく発売

今日、11月の新刊、金子光晴『老薔薇園』の取次店用の見本が届きました。 415ページはこのシリーズでも最多のページ数。ずっしり重いですが、詩が中心なので意外とすんなり読めると思います。 来週中には本納品・各取次店に入る予定なので、11月初頭から書店…

堀江紙工所訪問

今日は埼玉県戸田市にある堀江紙工所さんに伺い、『老薔薇園』の表紙とジャケットの箔押しに立ち会いました。 これが表紙の箔押し機。 1枚ずつ手作業でセットしてはプレス……を、うちのような少部数の本でも1000回は繰り返していただいてるんですよね。改めて…

1部抜き到着

11月刊行『老薔薇園』の1部抜きが届きました。 写真はその本文とジャケット。1部抜きは、本番用に印刷したものを、確認用に1枚ずつ抜き出したものです。 久々の新刊ですっかり段取りを忘れちゃってましたが、なんとかここまで漕ぎ着けました。あとは箔押し…

金子光晴『老薔薇園』

老薔薇園 ──シリーズ 日本語の醍醐味(7) 金子光晴 「園は廃れた。踏み入る小径もなくなつた。」(「廃園」より) 異色の散文詩集『老薔薇園』を中心に、反骨の詩人・金子光晴の詩業を一望する。 無一文で中国、東南アジア、ヨーロッパを放浪し、冷徹な目で…

紀伊國屋新宿本店で『皆川博子の本棚』フェア開催中!

紀伊國屋書店新宿本店2F-C3棚で「『皆川博子の本棚』皆川博子のおすすめ本フェア」が開催されています。期間は7月3日から8月18日まで。(7月から始まっていたとは……うかつにも最近知りました。早く見にゆかねば!) 紀伊國屋さんのサイト(→『皆川博子の本…