2021-01-01から1年間の記事一覧

歪んだ書物愛と憑き物落とし

6月の新刊、太宰治『黄金風景』の書店さんからの申し込みFaxの一つに、太宰の「『女生徒』がだいすきです!」というコメントが付されていた。それを見て思い出したことがあったので、備忘録として書いておくことに。 以前関わっていた雑誌で、アートディレク…

太宰治『黄金風景』

黄金風景 ──シリーズ 日本語の醍醐味(9) 太宰治 「生きていることへの感謝の念でいっぱいの小説こそ、不滅のものを持っている。」(「感謝の文学」より) 何度も自殺未遂を繰り返した太宰は、底抜けに人を愛する、限りなく優しい男だった。心温まる話と、…