吉祥寺ブックス・ルーエさんで開催中の烏有書林&上田宙選書フェア、私のお薦め本は順調に売れているようですが、肝心の烏有本が今一つみたいなので、テコ入れ策を考えました。
フェア本を購入頂いた方に、うちでいつも使っている謹呈用の栞(活版印刷・嘉瑞工房)を差し上げます! プレゼント用にいかがでしょう?
吉祥寺ブックス・ルーエさんで開催中の烏有書林&上田宙選書フェア、私のお薦め本は順調に売れているようですが、肝心の烏有本が今一つみたいなので、テコ入れ策を考えました。
フェア本を購入頂いた方に、うちでいつも使っている謹呈用の栞(活版印刷・嘉瑞工房)を差し上げます! プレゼント用にいかがでしょう?
メインホームページとこのブログでの告知をすっかり忘れていたので、遅まきながら告知をば。
吉祥寺のBOOKSルーエさんで烏有書林&上田選書フェアが始まっています。期間は8/1〜31まで。ルーエさんの告知文はこちら→烏有書林、上田宙が厳選! ~私が作った本、私を作った本~
私のルーツがわかる本を、ということだったので、けっこう懐かしい本が並んでます。
フェアのレイアウト、左右のバランスとか絶妙じゃないですか!
並んでるのはこんな本たち。
フェア用の小冊子には31冊分の一言コメントも。
私のお薦め本不動のトップバッター『ひげよ、さらば』も並んでいます!
近くに行く際はぜひ!
一昨日からなぜかアマゾンの『〔増補改訂版〕 欧文組版』の販売ページだけ、定価と著者名の表記がおかしくなっています。特に定価は3,024円(本体2.800円+税)なのに4,331円と千円以上も高い価格で販売されています。
気づいてすぐアマゾンさんにはメールで訂正をお願いしたのですが、最初はトンチンカンな返信が来て、昨夜改めて対応をお願いしたところ、カスタマーサービスの担当者から、ベンダーセントラルに登録してこちらで直すように、というメールが来ました。
やりとりの内容をここで説明するのも面倒なので、こちらからアマゾンさんに(今のところ)最後に送ったメールをそのまま転載しちゃいます。
(まあ搔い摘んでいうと、普段アマゾンを利用している方は、アマゾンサイトの定価が正常に戻るまでは注文を控えていただくか、他のネット書店さんかリアル書店さんで定価でご購入を、ということです。)
******************
アマゾン
カスタマーサービス御中
いつもお世話になっております。
ご連絡ありがとうございます。
ベンダーセントラル(もしくはe託セントラル)に登録して修正を、
とのことですが、これは貴社と直接取引の契約をした上で、
貴サイトの誤った情報を私が正しい情報に修正するということでしょうか?
だとすると、今のところ貴社と直接取引をする予定がないこともあり、
とりあえず放置することにいたします。
JPOを通じて正しい書誌データを提供し、
貴サイトでも最初は正しい表示がされていたのに、
なぜ突然おかしなことになってしまったのか、
原因究明も含めて教えていただきたかったのですが。
あと、原因もわからないのにこちらが
貴社のベンダーセントラルに登録して自ら修正する、
ということに疑問も感じます。
いちおう、小社のサイトやツイッターで、
貴サイトの定価が間違っていることだけは告知しておこうと思います。
(このメールの内容を要約して告知しようと思っています)
もし間違った価格で買ってしまったお客様から貴社にクレームがあった際には、
貴社の方で真摯な対応をしていただけますよう、
くれぐれも宜しくお願いいたします。
それでは、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
烏有書林・上田宙
******************
こんな感じです。
みなさま、アマゾン以外のネット書店さんではちゃんと定価で買えます。
くれぐれも間違った定価で購入されぬよう、ご注意ください。
『〔増補改訂版〕欧文組版:タイポグラフィの基礎とマナー』
高岡昌生
日本における欧文印刷の第一人者、嘉瑞工房・高岡昌生が指南する、本格的な欧文組版解説書。
デザイナー、編集者、企業広報担当者らが実際に欧文を組むときに役立つ活きた知識が満載。文章組から、名刺やレターヘッド、招待状やディプロマのデザイン、和欧混植などの組版まで、具体的な注意事項や組版事例も多数掲載した。過去の自分の仕事をすべてやり直したくなるくらい衝撃的な本。
2019年7月5日発行予定 B5判・ソフトカバー 190ページ
本体2,800円+税 ISBN978-4-904596-11-1
【目次】はじめに
第1章 欧文書体の基礎知識
「レースカー」に乗る前に
基礎用語の解説
かんたん欧文書体史
第2章 欧文組版の基礎練習
欧文組版、はじめの一歩
読むテンポとリズム
小文字の字間
大文字の字間
練習-1
練習-2
ワードスペース
練習-3
練習-4
練習-5
練習-6
練習-7
練習-8
練習-9
準備と練習
頭揃え、中心揃えの視覚補正
第3章 より良い欧文組版のために
3-1 ここがポイント欧文組版
主な組版形式
A-1 箱組
A-2 箱組 (改善例)
B-1 頭揃え 一段組
C-1 箱組 二段組
B-2 頭揃え 一段組 (改善例)
C-2 箱組 二段組 (改善例)
3-2 良い組版のために必要な知識
1 ローマン体とサンセリフ体
2 大文字、小文字
3 大見出し、小見出し
4 イタリック
5 スモールキャップ
6 数字
7 ハイフンによる語の分割
8 リザード、リバー、ウィドウ、オーファン
9 インデント
10 行空き
11 イニシャル
12 約物
13 合字
14 スクリプト
15 スワッシュレター、ターミナルレター
16 ぶら下がり
17 行長
18 頭揃えの改行
19 短文の改行位置
20 版面とマージン
21 文字の色
3-3 組版マニュアル
海外のいい欧文組版を見てみよう
第4章 一歩上を行く欧文組版
4-1 欧文組版の実践例
名刺
レターヘッド
招待状とディプロマの世界
4-2 デザインの各分野に向けて
4-3 和欧文の違いと調和への配慮
和欧混植について
日本語版から英語版を作るさいの注意点
第5章 私とタイポグラフィ
コラム・タイポグラフィこぼれ話
ゲラ ゲラ ゲラ ! ゲタ ゲタ ゲタ !
良いフリーフォントって?
使用サイズ感とオプティカルサイズ
タイプライターの影響
「目次」のタイポグラフィ
C & lcのlcって何?
翻訳者Tさんの悩み
あとがき
参考文献
引用図版
用語索引
本書は、2010年3月に美術出版社より発行された『欧文組版 組版の基礎とマナー』に加筆・修正を加えた増補改訂版です。
内容紹介文に、「過去の自分の仕事をすべてやり直したくなるくらい衝撃的な本」とありますが、けっして大げさな表現ではありません。美術出版社版の編集を手伝っていたとき、実際に私が感じたことなんです。
海外を旅行したとき、おかしな日本語表記を見て思わず吹き出したことはありませんか? 実は海外からの旅行者も、日本で見る英語表記に同じことを感じているとしたら、せっかくの「おもてなしの心」が台無しですよね。それを見る人への配慮と思いやりを忘れずに、しっかりおもてなしをしたいものです。「読者への思いやり」は本書のテーマでもあります。
最近は、海外からの観光客も急激に増加していますし、来年は東京オリンピックも控えています。また最近は、外資系に限らず日本企業でも、社内公用語を英語にする企業が増えているようです。
このようなグローバル時代に対応するためにも、欧文表記の基本的なマナーを知る必要性がこれまで以上に高まっているのではないでしょうか?
……なんて書いてしまいましたが、「グローバル」という言葉、私はあんまり好きじゃないんですよね。よくよく考えてみたら、アメリカに都合のいいやり方の押しつけ、単なる「アメリカナイズ」じゃないの?というケースが少なくない気がするから(まあアメリカだけに限りませんが)。自分たちの都合の押し付け合いではなくて、どの方法が特定の国ではなく皆にとって合理的かをちゃんと吟味しないといけないですよね。「思いやり」に欠ける「グローバル」を見抜くためにも、海外の文化、慣習やマナーをちゃんと知っておくことは有効ではないでしょうか(と強引にまとめてみる)。
閑話休題、今回の増補改訂にあたり、改めて内容を見直し、「短文の改行位置」「日本語版から英語版を作るさいの注意点」「良いフリーフォントって?」など、いくつか項目も追加しました。総ページ数も1割ほど増えており、「衝撃」度がさらにパワーアップしています。
プロのデザイナーや編集者はもちろんですが、英語でレポートやプレスリリースなどを発表する機会がある社会人・学生さんにとっても必携の基本図書と言えるでしょう。
本書が並ぶお店は、来週あたりから随時烏有書林の本があるお店(リアル&ネット)に反映させていきますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。
追記:書店様へ。今回から売上スリップの挟み込みをやめることにしました。もしご入用の場合は、こちらのデータ[プリント用スリップ]をご利用ください。
石川桂郎『剃刀日記』の在庫、美本があと5冊に。これからは一度書店さんから返品になった本(あと100冊ほど?)を改装して出庫することになります。ただ、ジャケットの予備が少ないので何冊出庫できることやら……。もしいつか読もうと思ってそのままになってる方がおられましたら、この機会にぜひ! pic.twitter.com/dkY6lXMEsR
— 烏有書林 (@uyushorin) January 15, 2019
新装版『欧文組版』、約半分の90ページ目、スモールキャップまで来た。いつの日か、スモールキャップをきちんと使いこなせるようになりたいものです。。。 pic.twitter.com/oOEJMqObPR
— 烏有書林 (@uyushorin) December 25, 2018