『没落時代』の書評

 『週刊ポスト』10月4日号の書評欄で尾崎士郎『没落時代』が採り上げられました。評者は作家・嵐山光三郎氏です。一部抜粋させていただきます。ありがとうございます!

 尾崎士郎といえば、義理と人情と任侠の『人生劇場』だが、そこに至るまでは一所不在の生活で、若くして「没落」の日々をすごしていた。ここに収められた短編集は、彷徨する二十代の精神が稲妻のような閃光を発している。
(中略)「落葉と蝋燭」の主人公は落ちぶれていく者への共感がこもり、尾崎士郎は、ペシミズムの人であったことがわかる。士郎の前半生は放浪につぐ放浪であった。

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