嘉瑞工房特製 2014年「花言葉カレンダー」

 今日、久しぶりに嘉瑞工房に立ち寄りました。
 高岡重蔵さんは相変わらずお元気、高岡昌生さんも一見元気なんですが、肩を負傷して日々の作業がなにかと大変で、奥さんの協力を得ながら乗り切っているそうです。
 で、入手したのが嘉瑞工房特製、2014年「花言葉カレンダー」
 何枚か写真で紹介してみます。



 さまざまな木活字と金属活字を使ったこのカレンダー、なんと25色・42度刷りで、市販用は限定50部だそうです!
 お値段は8700円と少し張りますが、この手間ひまとクオリティを考えたら絶対安い。あっという間になくなりそうです。


 カレンダーを見ながら色んな話を伺ったんですが、とくに面白かったのは、活字が足りないときの対処法の話。
 ある木活字を購入したとき、C(シー)の活字を改造してO(オー)に仕立てた痕跡が残っていたそうです。おそらく前の持ち主が、仕事で必要なOの数が足りなくて、苦肉の策で改造したのだろう、とのことでした。このカレンダーの中で1ヵ所そのOが使われています。よ〜く見るとわかりますので、お持ちの方はぜひ探してみて下さい。


 いまのところ、「花言葉カレンダー」を販売しているのは嘉瑞工房美篶堂アルテリア佐々木活字の4ヵ所だけ。ご所望の方はお急ぎください。
 そういえば、4月に出した『高岡重蔵 活版習作集』の初版も残り85冊になりました。いつか買おうと思っている方、こちらもどうぞお早めに。


 ちなみに、「2015年のカレンダーは誕生石バージョンで」とすでに来年のリクエストが入ったそうですが、「印刷があまりに大変(25色・42度刷り!)なので、もう作りたくない」と昌生さんが言っていました。昌生さんが作る、最初で最後の大判カレンダーになっちゃうかもしれません。