『ペガサスの挽歌』の書評

 5月4日付『図書新聞』に皆川博子著『ペガサスの挽歌』の書評が載りました! 評者は幻想文学の編集者・アンソロジストとしても著名な文芸評論家・東雅夫氏です。

仄暗い恐怖と恍惚を描いた物語

(略)一九七〇年から翌年にかけて同人誌「アララテ」に発表された児童文学作品四篇が、このほど初めて陽の目を見たことは特筆に値する。
(略)児童文学以外の収録作八篇から共通して感得されるテイストも、ひと言で表わすならば「恐怖」――(略)そのいずれにも、ひりひりとした痛切さが漲っていることを見落としてはなるまい。希有なる物語の紡ぎ手が羽化するまでの魂のドラマが、そこには濃厚に湛えられているのである。

 紙面四分の一ページにわたる的確で目配りの利いた素晴らしい書評から、ほんの一部だけ引用させていただきました。ありがとうございます!