「日本語の醍醐味」

「シリーズ日本語の醍醐味」の書評

『図書新聞』4月28日号に「シリーズ日本語の醍醐味」の2冊、坂口安吾『アンゴウ』と石川桂郎『剃刀日記』の書評が載ります! 評者はなんと、ブックデザイナーの鈴木一誌氏です。本当にありがとうございます。 鈴木一誌氏は、著作を拝読するばかりで一面識も…

『剃刀日記』の書評

『剃刀日記』が『読売新聞』(3月4日14面)の書評欄で採り上げられました。 剃刀日記 石川桂郎著 収められた三十七短篇を読み、文と構成の上手さに舌を巻いた。 (中略)岡本綺堂の随筆を思わせるような、市井に生きる人々の情愛や苦しさ、職人気質が的確な…

安吾忌2012

2月17日、第58回安吾忌に行ってきました。私が参加したのは今年で9回目。いつもはただの参加者ですが、昨年末に『アンゴウ』を出したこともあり、今回は本の即売会もさせていただきました。 これは会場に飾られた坂口安吾と三千代夫人の写真、そしてサントリ…

『アンゴウ』『剃刀日記』発売開始

坂口安吾『アンゴウ』と石川桂郎『剃刀日記』、先日伺った青木製本さんのブログで、写真とともに紹介されました! 青木製本所「製本ブログ」より 二冊とも昨日取次店に納品しました。東京堂、三省堂、岩波BC信山社など神保町界隈の書店にはすでに並んでいま…

松岳社 青木製本所を見学してきました!

『アンゴウ』と『剃刀日記』の製本の様子を見学してきました。 今回の製本は2冊とも “マイスターのいる製本所” 松岳社 青木製本所さんにお願いしました。 下の写真は上製本のラインです。 以下ざっくりと工程順に写真で紹介します。 まずいきなりですが、見…

刷り出し

『アンゴウ』と『剃刀日記』の刷り出しが届きました。 上が本文の刷り出し。理想社さんが、とても丁寧に綺麗に印刷してくれました。版面の黒みもバッチリです。これに嘉瑞工房の高岡昌生さんが活版で印刷した栞が入ります。 下は表紙です。少し透明感のある…

石川桂郎『剃刀日記』

剃刀日記 ──シリーズ 日本語の醍醐味(2) 石川桂郎 「死人の顔を一度剃ったことがあった。」(「薔薇」より) 嘘か真か、日常に虚構がまぎれ込む、石川桂郎面目躍如の珠玉短編集。 家業の理髪店を営むかたわら、小説や随筆をものした俳人・石川桂郎の第一著…

坂口安吾『アンゴウ』

アンゴウ ──シリーズ 日本語の醍醐味(1) 坂口安吾 「私は生き生きと悲しもう。」(「ふるさとに寄する讃歌」より) ほとばしる才気、あふれ出る詩情、青い安吾がここにいる。 坂口安吾の詩情あふれる初期の作品を中心に、これまであまり単行本に収録されて…

シリーズ 日本語の醍醐味

本年末から、日本文学の埋もれた名作を掘り起こす「シリーズ 日本語の醍醐味」の刊行を開始します。 七北数人氏を監修者に迎えた本シリーズは、“ハードカバーでゆったり、じっくり味わって読みたい日本文学” をコンセプトに、手に汗握るストーリーではなく、…